「青森は遠かった!」 電話級アマチュア無線技士受験

2010年12月3日   7K3GNL

質感もある 電話級ライセンス
質感もある 電話級ライセンス

  

 いよいよ新幹線が開通して、東京から3時間チョットで青森(新)駅まで行けるようになる。信じられないような話だ。 鉄女?の娘は早速青森へ出かけた。

 

 今から46~7年も前のこと、当時7エリアにいた小生は、先生にアマチュア無線なるものを教えてもらっていた。 2文字コールのOMである。

 

 しばらくたって、同級生何人かで電話級のアマチュア無線技士を受験することにした。当時は東北では年2回の試験で、会場は仙台と青森でそれぞれ一回だけである。

 仙台が近いのだが、試験日が過ぎてしまっていたので、やむなく青森で受けることにした。

 

 しかしだ、試験時間までに青森に行くには、夜行列車(汽車)で朝現地に到着するか、前泊するしかない。 皆で相談した結果、費用の安い夜行列車になった。

 

 大分昔の話なので記憶があいまいになっているが、とにかく教科書と筆記用具を持って夜行列車に乗った。 列車の中で勉強する時間がタップリあると思っていたが、教科書を開いたのは列車に乗った最初だけ。 すぐ、うとうとから快眠となった。

 

 明け方になって、なにやら騒がしい人の声で気がついた。どやどやと多くの「かつぎやさん」が乗ってきた。大きな荷物を担いで行商にいくおばちゃん達だ。 元気でにぎやかに思い思いの席に着く。(まだ岩手県なのか青森県に入ったのかわからず)

 賑やかは賑やかなのだが、言葉がさっぱりわからない。 唖然とする。

 

 東京の人が解らないは当たり前えだが、小生、当時は宮城県の県北に住んでいたので、こんなに違うものかと驚いた。

 青森は遠い、ずいぶん遠くにきたもんだ。

 さて、時間があるので、気を取り直し教科書を開いたが、まったく頭に入らず、、 おばちゃん達の元気さに負ける。

 

 その後、どこで下車して、どんな試験会場だったか、また帰りはどのようにして帰ってきたのか、まったく記憶にない。 

 手元にあるのは当時の免許証だけ。  

 

 ただ、当時は無線機を購入できず、開局に至らなかったため、この免許証は2年後ぐらいに長期冬眠に入り忘れ去られる。

 

 

            S38年の事   7K3GNL

 

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